大型絵本による絵本シアター
「どうぞのいす」
作 香山美子
絵 柿本幸造
出版 ひさかたチャイルド
道具 どうぞのいす、看板、木の実たちやかごなど
音楽 歌 オリジナルソング
演奏 アイリッシュハープ等
あらすじ
うさぎさんが作った椅子を木の下において看板をたてました。看板には「どうぞのいす」の文字が…。
どうぞのいうならば…と、かごいっぱいのとったばかりのドングリをいすにおいて、ロバさんはひと眠り。
その後にも次から次へと動物たちがやってきて、「どうぞならばいただこう」と椅子におかれた食べ物を食べてしまいます。全部食べてしまってはあとのひとにお気の毒…と代わりに自ら持ってきた食べ物を置いていきながら…わらしべ長者のようなとりかえっこの楽しさと、最後にロバさんが目覚めたあとのラストがほんわかした気持ちにさせるおはなし。
みどころ
まるで世界を見守るかみさまのようなうさぎさんの存在を思わせるどうぞのいす。
そのいすでくりひろげられる恩送りの様子は、まるで今の時代に求められている人間社会のあり方を見せてくれているかのように感じます。
いすで交換されていくものたちを見て楽しむことで、そんな人間社会の縮図のような世界をかいまみたような体験ができたらいいなと思っています。