絵本シアターの相棒☆ハープ奏者Naoko♪さんと、少し前から絵本シアターのリハーサルを始めました。
今週初めには、「仲間たち」の常連さん、いとちゃんも加わって、感染予防に気をつけながら、自粛中にやってみたかった絵本を持ち寄り、私の読みに合わせてハープやおもちゃの楽器などいろんな音を重ねています。
実に8か月ぶりの作品作り。
セッションしながら、
音で遊び…
動いて遊び…
声で遊び…
いろいろをやってみて、想像力が膨らんでいくようにつなげていく。
あまりに久しぶりの作る作業に、楽器、おもちゃ、絵本…一つ一つ感触を確かめながら、愛でながら(笑)進めています。
一緒に作品作りができる仲間がいることのありがたさをしみじみ感じています。
創作の時間は、心の豊かさにつながることをみなで再認識。
この豊かさにつながる感覚を、みんなに伝えたい…
そんな思いから、作品を観てもらう形だけでなく、やってみたい気持ちの人たちと一緒に絵本シアターを作るという活動をスタート。
昨年は多くのお母さんたちと一緒に絵本シアターを作る機会に恵まれました。
やってみたいを形にするといった表現の楽しさに触れたり、
発表する場を設けて、一緒に作った「仲間たち」だけでなく、子どもたちや仲良しの友達と一緒に楽しみことを通してつながりを感じあえたり。
それは、表現の楽しみを広げていく種まきのような活動。
演じる側も観る側も、想像力と創造力が動いてワクワクできる、そんなサポートしたいと、私もいろんなことを学びながら、取り組んでいます。
※※※※※
少人数でも人が集うこと自体避けられている昨今、これまで子どもたちの安心感の土台になってきた「触れ合う」「関わり合う」「つながる」などの関係の作り方を新しく見直さなくてはいけない現状を、わが子や自分の生活の中にひしひしと感じています。
ちょっとだけわが長男くんの話です。
夏休み明けの始業式。
休みの間せいいっぱい取り組んだ自由課題の作品「ロボットアーム」を、学校に持っていきました。
疲れた表情で帰宅した長男くんに話を聞いてみると、
実は…と、夏の作品展で、鑑賞中作品に触れることは全面禁止になったと教えてくれました。
ロボットアームは、みんなにボタンを押してはじめて動くのに、ボタン操作できないじゃ意味ないじゃん!
…そう言って、肩を落としてました。
日常生活でこういった「やってみたい」の気持ちを、そのまま表現し行動に移すことができないことが、残念ながら多くなっていますよね。
あと少しの間の辛抱だからがんばろう。
そう励まし合いながらも、でも、もしかしたらこれが、今後のスタンダードになるんじゃないか。
そんなこともよぎります。
制限が常にある状態の中で、
子どもたちの好奇心や挑戦したい気持ち、ワクワクする芽のようなものをどう育んでいくんだろう。
大人たちも、答えやゴールのない不安を感じながら、タスクをこなすように生活を続けている人もたくさんいるんじゃないかと思います。
私もその一人なのですが。
安全策を常にとることを社会全体が求めている。
その結果として、躊躇する、挑戦しない姿勢を大人が示すことにつながらないだろうか。
それは、暗に子どもたちの選択肢を狭めていないだろうか。
命に関わる事態は避けなくてはいけない。
それと同じくらい、好奇心や挑戦したい気持ち、失敗をしながらも取り組んでいく経験、
そしていろんな人とのつながりがあることは、人として生きる力を育んでいることも忘れてはいけないと思います。
日々の中に表現の豊かさ&楽しさを!と、活動を始めた絵本シアター。
作品作りを通して、人と人のつながりを感じる体験をしてきた私ができることを、
手探りで挑戦していこうと思います。
みんなが安心して楽しむことができる方法を考えながら、
ともに楽しめる時間を作るために、
今できることから一つずつ。